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[社会づくり]人間環境事業の推進と援助

社会づくりコラム

水と安全はタダ・・は過去の話 防犯対策してますか

ここは東京のある営業会社。今日は月に一度の定例会の日である。
これから、東京本社・広島支店・北海道支店をインターネットでつなぎ、会議が始まろうとしている。



【1】会話をしよう
社長と広島・札幌の支店長はおもむろにインターネットカメラを自分に向けてパソコンの前に座る。そして、専用ソフトを起動させると、3名の顔がパソコンの前に現れた。


社長「もしもし、広島の支店長。   私の声が聞こえますか?」
(0.5秒後)

広島「はい」

社長「札幌はどうですか?」

札幌「はい、聞こえます」

社長「では、先月の売上報告をお願いします」

広島「1月は・・・」

といった具合である。

身振り・手振りで説明しても、画像がぶれることはない。
(但しインターネットのため、停電、または利用状況により画像が止まることはある) 


【2】防犯対策をしよう
翌日、社長は福岡に1泊で出張した。夜半過ぎ突然携帯電話が異常感知メールを送ってきた。社長室に置いてある金庫を見張っているセンサーが働いたためだ。

携帯電話で異常の瞬間画像を確認。どうも誰か侵入者がいる。

しかし、慌てることはない。監視カメラが異常を感知する5秒前から、自動録画しているからだ。またセンサーが働いた時点で警備会社・警察にも異常感知メールを、自動で送るようにしているのだ。

おもむろにノートパソコンを取り出し、社長室につないだ。遠隔操作でカメラを移動ズームし、男の顔を確認した。男は監視されているのも知らず、必死で金庫を開けようとしている。

警備会社と警察からも携帯電話に連絡が来た。会社の外に待機しているようだ。

そして、金庫を開けようと手をかけたまさにその瞬間、マイクから「こら、何をしている!おまえがしたことは全部録画しているぞ!」と叫びながら、社長室の電気スイッチを遠隔操作でオン(携帯電話で操作することもできる)。たちまち社長室は明るくなった。

相手もそうとう驚いた様子であるが、社長は遠く離れた福岡だ。身の安全も保障される。同時に警察が突入した。録画データも証拠として提出した。


【3】みんなでつながろう
さらに数日後、全国15の営業所に向けて研修会を行うことになった。

各営業所の研修室には、カメラサーバの設置はしていないので、社長室の画面には、各営業所の様子は映しだされない。

しかし営業所の方では、専用のソフトから、映像を見ることができる。

まずは、研修用の接客ビデオの映像が流された。それに対して、広島・札幌の支店長がコメントした。社長と支店長との活発なセッションも行われた。

最後は、社長の叱咤激励に営業所の社員も奮起。

数年前までは、全国から東京へ集まっていたことを考えると、時間も経費も大きく削減されている。

また、必要に応じて開催できるため、タイムリーに情報が営業所に行き渡っていく。しかも、社長が直接伝えることができるのも、このサーバのお陰である。
   

人間づくりと防災の両輪で
日本は、世界一治安がよく安全・安心な国とされたが、それはもはや過去の話である。

本来、こういった防犯対策をして守るという事ではなく、いかに犯罪をなくすかという方向が大切なのだ。だからこそ人間づくりは欠かせない。

しかし、そうはいっても現実として、何が起こるかわからない時代になっているからこそ、日頃からの防犯対策は必要なのである。

今年を良い年にするためにも、新年のこの時期に、防犯を考えてみるのは如何だろうか?