社会づくりコラム
5分に1度の割合で起こっている侵入窃盗犯罪。これに他の犯罪を累積すると、今この瞬間にも日本のどこかで、何かしらの犯罪が起こっているということになる。何とも落ち着かない時代になったものだ。
この不景気で、窃盗犯が盗む品物も変わってきている。俗に言う「金目の物」だけではない。最近は、食料品からティッシュなどの消耗品まで、生活品すべてが対象らしい。家には盗むものはないわー、などと言っていると、とんでもない目に遭いかねない。
ホームセキュリティという造語も一般化し、オートロックのマンションも当たり前になりつつある。しかし、オートロックにも盲点があり、素知らぬ顔で誰かと一緒に入ってしまえば、逆にドロボーさんにとっては、非常に仕事がしやすい環境というデータもある。
最近の凶悪犯罪で、町中にある監視カメラが犯人逮捕の一躍を担う事があるが、便利になればなるほど、セキュリティなる防御を、家の中でも外でもしなければならない時代にもなっている。何とも嘆かわしい事態だ。
今や日本人の75%以上が、当たり前に使っているインターネット。9千万人以上が使っている計算だ。ブロードバンド回線も約73%(うち光回線39%)も普及し、ネットと携帯をつなぎ、自宅にインターネットカメラを設置して、ペットを監視する人も増えているそうだ。
財団では昨年11月から、全国8ヶ所をインターネットで結び、講演会などを始めたが、ここで利用されているのが、カメラサーバという双方向で会話のやり取りなどを可能にする機械だ。仕組みは、下図にあるようにいたって単純。
しかしこの機械、実は防犯用の監視システムを内蔵している。その特徴を、例題を用いて説明してみよう。あなたの防犯対策に役立てていただければ幸いである。