「天皇陛下御即位二十年 奉祝国会議員連盟」を設立
混迷の時代にあたり、我が国の伝統である祀祭政一致の国家像に基づく国づくりを提唱する国民運動を推進されている「国づくり人づくり財団」に心より敬意を表したいと思います。
言うまでも無く我が国の根幹は、皇室を戴く国柄だと思っております。
そこで、天皇陛下御即位二十年にあたる昨年から本年にかけて、御即位二十年を官民挙げてお祝い申し上げ、この素晴らしい国柄の尊さへの理解を深めていただこうと昨年六月、各党の皆様とともに「天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟」(会長、森喜朗元内閣総理大臣)を設立し、私が事務局長を拝命いたしました。
以来、奉祝議連としてさまざまな奉祝事業を展開してきました。特にこの秋には、皇室を戴く我が国の国体の素晴らしさを広く理解していただくために、政府が製作したDVD『天皇陛下 御即位から二十年』を全国の都道府県と市区町村のみならず、全国約五万に及ぶ小学校、中学校、高校にも配布いたしました。
天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典
また、本年十一月十二日には、皇居前広場において「天皇陛下御即位二十年奉祝委員会」(会長 岡村正日本商工会議所会頭)と共催で「天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典」を開催しました。この国民祭典には、若者から高齢者まで世代を超えた約六万人が参加し、国旗「日の丸」の小旗と提灯を手に御即位二十年をお祝い申し上げました。
午後二時過ぎから皇居外苑で始まった第一部「祝賀パレード」には全国の郷土芸能や警視庁音楽隊など計十六団体が参加し、お神輿の練り歩きにも、東京都神社庁の十八団体が参加、神輿や木遣りなどを披露しました。
午後五時前から始まった第二部「祝賀式典」は、平野祐康三宅村長(東京都)ら被災地の自治体首長や、豊田章一郎日本経団連名誉会長、ノーベル賞受賞者の小柴昌俊さん、宇宙飛行士の星出彰彦さんら各分野で活躍した方々がお祝いの言葉を述べました。続いて、国民栄誉賞を受賞された女優の森光子さんやオリンピック金メダリストの荒川静香さん(フィギュアスケート)や、WBC日本代表監督の原辰徳さんなどが挨拶しました。
午後六時半過ぎ、両陛下が二重橋上に姿をお見せになられました。奉祝委員会の岡村正会長と鳩山由紀夫首相が謹んで祝辞を述べた後、EXILEが登場。この日のために作られたオリジナルの奉祝曲・組曲「太陽の国」(岩代太郎さん作曲、秋元康さん作詞)が約十四分間にわたって披露されました。この奉祝曲「太陽の国」を私も間近で拝聴しましたが、それは素晴らしいもので、二重橋上の両陛下も身を乗り出されて聞き入っておられました。
その後、天皇陛下は「本当に楽しいひとときでした」とお言葉を述べられました。
皇室を戴く素晴らしい国柄を次代に
この国民祭典の模様は、NHKや民報各局が生中継で報道したほか、翌日のワイドショーでは繰り返し報じられ、大きな反響を巻き起こしました。
また、欧米諸国だけでなく、インドや中近東、アフリカ諸国など世界中の外国メディアが、世界最古といわれる日本の天皇陛下が御即位二十年を迎えられ、数万もの国民が皇居前広場に集まってお祝いしたことを報じました。
世界最古の皇室を戴く我が国の国体の素晴らしさを、我が国の各界各層の皆さんにだけでなく、世界各国の人々にも伝えることができて本当に良かったと思っています。
引き続き、我が国の国体に基づく国づくりに向け、尽力致したく存じますので、御指導・御鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。