現代日本人考…
神社の境内で感じること。
何となく不安であったり、何かにすがっていないと、心細さを感じる人が増加している。男性が頼りなく、リーダーシップを発揮できない父親が増加している。何かにつけ家族の顔色をうかがう姿が目につく。閉塞感漂う日本がある。日本を変えたいという声をよく耳にする。若い人達は、政界や経済界に危機感を持っている。
高齢者の物事への情緒的な判断を危険なものと感じている。建前ときれい事で、万事を処理しようとする社会の風潮を形づくる政、官、財、マスコミに欺瞞性を感じ取っている。しかし、これに向き合う意欲や覇気に欠け、後ろ向きの姿勢を取るものが、圧倒的に多数を占める。言葉で憂えて、行動に結びつかず救世主を待っている。「どうにかしてほしい」と言って、自ら立ち向かう姿勢に欠け、自己責任の自覚がない。
言葉は曖昧で、直接本題に向き合えず、~みたいなもの…、~とか…など、曖昧語が多く物事に逃げているように感じられる。
日本再生は教育の再生
閉塞感を払拭し、活力と品格高い日本を再生するには、即効性はないが、教育の再生以外に有効な手だてが見いだせない。教育に不安を感じている子育て世代に、改革の運動に関心と行動を共にする働きかけをしていく必要がある。
教育再生の柱は、歴史上の人物を通した、生きた道徳教育の復活である。きれい事の知識中心の教材ではなく、生の人間の生き様、苦しんだり、辛抱したりして、課題の解決に心血を注ぎ、成功の喜びや社会に及ぼした貢献等、人を通して学ぶ教材が必要である。このような中から愛国心が育ち、人々への深い愛情、不撓不屈の精神が芽生えてくるものと思っている。 全国に教育に携わった神主が、現職、経験者を含め約1000名いる。神社本庁傘下で、教育改革の一翼を担っている。
この組織を通し、この活動を多方面と連携し、各地で大小様々な活動を数多く展開することができれば、国民世論を好転させることができる。 このために
1、教育再生シンポジウムを開催する。ねらいは、参加者にそれぞれの思いで主催者になってもらい、運動を広げる。
2、教育内容と教科書の適正化についての研究と情報発信
3、友好団体の発掘と連携
わが国の根源的精神性は〝清明正直〟でありたいと願い自ら求めていくところにあり、これが国の形として生成発展した姿が、神道の国日本である。
教育再生の本義は、
皇室と共にある国民
美しい国語
稲作文化に象徴される和の心
神社の鏡に象徴される
清明正直の心を取り戻し
前向きで礼儀正しく
あらゆる状況にも耐え
物事を克服していく
日本に還ることである。