No.13 「心」の正体 その(2)


日本は比較的、第一印象を大切にします。


最近では少なくなっているようですが 日本古来からのお見合いやビジネスの世界などでも 第一印象で決まったという話はあります。


平安時代の貴族の中では 相手に顔をみせるのではなく 十二単衣などの着こなしをちらつかせて(印象を持たせて) そのセンスを認めた殿方が 姫に短歌を送り返歌を繰り返しながら 心が通じた時に初めて顔を合わせるといった 風習があったようです。


その人の持っている内面性で判断していたようですが 源氏物語の末摘花ではありませんが いざお顔を拝見してビックリ! ということもあったそうです。


ちょっと余談になってしまいましたが 例えば第一印象が悪くても 実際に話をすると、第一印象とは実は 全く違っていたということもよくあります。


また、日常生活のなかで 地域でも有名な頑固親父と聞いていたのに 実は話してみるといい人だった ということもあります。


前回の「キリン」もそうですが、 人の心の正体は 自分が行った経験や周りからの情報によって 潜入観念から作り上げられているものも多くあり 相手を色眼鏡で見始めると なかなか物事がうまく進まなくなる 場合があるのです。


また、物事がうまくいかなくなると 相手のせいにしてしまう傾向があるのも人間のくせで そうなるとさらに物事が想い通りにいきにくくなるのです。


しかし、その潜入観念を作り上げてしまったのは 実はあなた自身である、ということです。


良きも悪きも、あなたの感じ方次第なのです。


逆にいえば ものごとが想い通りにいくには あなたが自分の感覚で作り上げてしまった潜入観念を まず、はずすことからしなければならないのです。


では、それをどうやればはずれるのか・・・


次回までに ちょっと考えてみてください。


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