最近は、運命とか宿命とかいう言葉を 雑誌やテレビなどでよく見ます。
「運」を実力や努力で掴む、という見方もあるようですが 「人間づくり構想」では 自分の力ではどうしようもできないものを「運」と 捉えています。
例えば、飛行機事故などが起こったときに難を逃れた人などの 言葉などで表現されますが 例えば、その日に限って道が渋滞していて、 飛行機に乗れなかったおかげで難を逃れた、といったことですね。
こんなことは、実力ではどうしようもできません。 それは、飛行機に乗れない渋滞を引き起こしたのは 自分ではなく「社会」という 自分の周りにある環境だからです。
交差点で出会い頭に衝突をさけるためにハンドルを切った車が 信号待ちをしていた高校生の所につっこんで・・・という悲惨な事故など こういった事は実力ではどうしようもできないことだったでしょう。
もっと深く言えば、最近ではヒトゲノムという遺伝子情報が解読されており 例えば、自殺遺伝子やガンの遺伝子は 何歳くらいで自殺、あるいはガンになるということまで 解読されているのです。
遺伝子は、あなたの両親から引き継ぐものですが 同じ兄弟姉妹でも、性格や顔が違うように 遺伝子も引き継ぐ遺伝子が違うのです。
これも自分ではどうしようもないことですね。
だから、「人間力・運命力」を磨かなければならないのです。