9つの立国構想

CMF対談


   夢対談 時代の曲がり角


日本の歴史からみる日本の問題
木原

私は、終戦の年(昭和20年)生まれで、戦後の教育はGHQの政策によって変わったと聞いています。


中條
夢対談 時代の曲がり角

663年に白村江の戦いで負けたぐらいで、日本は負けた経験がない民族ですから、68年前の敗戦が余りにショックだったのでしょう。


第二次大戦後、世界のリーダーになったアメリカにとって、日本は立派であるが故、極めて胡散臭い民族でした。だから日本の良さを消し、永遠にアメリカの対抗エネルギーにならないように、研究に研究を尽くし教育に注目しました。


そして、マッカーサーが8月30日に日本に上陸した直後、日本は今後、修身・歴史・地理を教えてはいけないと宣言したのですよ。


木原

「歴史を失った民族は滅ぶ」というのは、世界の歴史学者が口を揃えて言うことですね。


中條

戦争に負け、日本は悪いと言われ、民主的教育をしてる国々を45歳ぐらいに見立てれば、日本の大人達は12歳程度だと、分かりやすく馬鹿にする。


しかも、日本には役に立ってもらわないといけないから、日本人に対していかにも親切をするように、出向いて教育のやり直しをしてあげるよと、教育使節団を22年に派遣してきました。


夢対談 時代の曲がり角

そして旧制高校を消し、6・3・3制の新制高校にし、予備校化してしまった。今の高校は、有名校に何人受かったという合格競争で、予備校のようなものです。先生達も言われるままに生徒に教えてきたのです。


また、大学に歴史の試験科目が無いからと、有名高校で歴史をボイコットさせる。これはすさまじい犯罪です。


人の見ていない所だったら盗みをしても良いという位の悪いことを、教育の場で教えたと同じことですから。


歴史教育についても、国づくり人づくりの場では徹底して欲しいですよ。


木原

戦前には、知育・徳育・体育と言っていましたが、今は知識教育に片寄り、自分さえ良ければの自分学になっています。それどころか、生活の知恵さえできなくなっているという現実。社会現象を見ても、戦後政策にまんまとはまってしまっています。


今の日本は、唯物論中心の着せ替え支配型文明・文化に八つ裂きにされ、人間・家族・社会・経済をはじめ、すべての分野において根腐れしているのですが、今の日本人は、そのことが分からなくなっています。


日本文明・文化には、世界のあらゆる問題を解決しうる奥の深い、しかも人類・万類が共生できる素晴らしいものを内包していると確信していますが、このままだと、もう30年後の世代時には、日本的な伝統は消滅し、日本という名前は残っても、日本の国体は消えるのではないかと危惧しています。


アメリカが脅威を感じた教育も、世界にはない、素晴らしいものがあったと。先生はどう思われますか。


次回へ続く



アサヒビール㈱名誉顧問 中條髙德