21世紀初頭は、我々、日本人にとって戦後失われて来た日本本来の様々な素晴らしい文化的・社会的・道徳的慣習を取り戻し、次世代へ、日本の誇れる遺産を残すべき改革の時代である。 特に、戦後60年の間に横行して来た誤った民主主義、なかんずく、無責任、エゴ的自由優先主義等の悪弊を是正すべき平成維新の時代である。  

この時期に、共尊共生の世紀へのために、誇れる国づくり魅力ある人づくりのための国民的運動を提唱・推進されている木原秀成先生に深甚なる感謝と敬意を表する者であります。

国づくりは色々の分野から行われるが、これの基本は人材の育成である。先生は縁・因・果の法則を提唱、人類の幸せを追求されて、多くの人材を育成・輩出され、多数の識者の賛同を得て大きな影響を与えて居られます。

この先生の素晴らしい運動に賛同して、顧問の一員に加えさせて頂き、微力ながらお手伝いさせて戴きたく、現在、小生達が取り組んでいる現代危機管理―如何にして防災社会を構築するか―の観点から、新しい日本の未来のために、誇れる国づくり人づくり運動への提言の一端を試みたいと思う。


「脅威の多様化」の時代に突入
今日、世界は非常に不安定な、亀裂の時代とも言われている。また、米国の一国支配に対しての反発もある。これからの時代は、国と国との戦争ではなく、テロ等を中心とした様々な脅威が現実化して来る「脅威の多様化」の時代である。最近のテロ活動は、国より支援を受けた集団や組織から小規模な組織・個人等に至るまで、色々のタイプの組織・犯罪集団が存在し、一般市民を対象に、無差別・大量殺戮型になっている。

アジアでは、民族・宗教対立を背景にテロが増加し、手段も凶悪化しており、更にグローバル化の傾向にある。また、イスラム過激派が日本の親米政策を再認識し、比較的入り易い日本の都市や自衛隊・米軍基地、大使館などを狙う可能性も排除できない。特に、日本では自然災害だけでなく、人為的な危機が非常に多様化して来ている。最近では、新型鳥インフルエンザの大流行の可能性も存在する。


政官民一体で危機管理の構築を
こうした中にあって、幸いにも、平成16年6月、国民保護法が成立し、武力侵攻や大規模テロ等に対し、国民を如何に安全に守ってゆくか、避難させるか等国を主体とした国民保護対策の基本がやっと実現した。

現在、国・都道府県・市町村等は国民保護計画を作り、その対応を始めたばかりであるが、本格的な、実践的教育・訓練はこれからである。危機管理は国がやってくれるんだ、ということでは済まない時代である。即応体制を作り、危機管理システムを構築し、最悪の事態に平素から備えることが求められている。これからは、バランスの取れた、無理のない、現実的な危機管理が重視される時代であり、政官民が一体になって取り組むことが大切である。

防災社会を構築して行くためには、政・官・民が一体となり、英知を集めて、基礎知識を取得し、機資材を備蓄し、実践的な教育・訓練を実施する等により対処して行かねばならない。特に、日本は危機意識の改革、平素の備えが重要であり、生起した場合の対処要領の取得が重要である。現代の危機管理の中で最も重要なことは、人材の養成である。また、市民に対する教育・訓練も重要である。このためには、しっかりした啓蒙を行っていく必要がある。

我々NPОでは、これらを重視して、年数回の専門家を対象とした講習会を実施し、一般市民を対象としたセミナー・フォーラムを開催し、会員を中心にした現代危機研究会等を実施している。このことは、国づくり人づくりの国民運動でも同様であろう。一般国民への啓蒙のために、人材の育成こそその基礎であり、更に充実して行く必要がある。 

皆様と一緒に国づくり人づくりが出来れば望外の幸せである。今後ともよろしくご指導・ご鞭撻のほどお願い申し上げます。